こんにちは!せんせいです!
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まず初めに『ガイダンス』ということで、
労働基準監督官のB(理工系)区分における試験の概要をまとめて紹介したいと思います!
目次
【労働基準監督官のB(理工系)区分】ガイダンス
まず、労働基準監督官の試験というのは、『①労働基準監督官の試験(資格)』と『②採用先の試験(内定)』の2つの側面があります!
じゃあ、『①労基の試験』と『②採用先の試験』にどっちも合格することで、ようやく就職先が確定するってことだね!
【労働基準監督官のB(理工系)区分】試験日と試験の流れ
試験の内容を紹介する前に、『試験日と試験の流れ』を紹介しておきます。
試験種ごとに流れが全然違ってくるので、きちんと把握するようにしてください。
【労働基準監督官のB(理工系)区分】スケジュール・流れ
- ①筆記試験→6/6
- ②1次合格発表→6/29
- ③労働局説明会→6/30~7/2
- ④人事院面接→7/13~7/15
- ⑤最終合格発表→8/17
- ⑥採用面接→8/18~
- ⑦内定告知→8/18~
※例年通りであれば上記のようなスケジュールです。
筆記試験日の前にも『説明会』や『インターンシップ』、『座談会』等のイベントを行っている場合があります。
この手のイベントは直接的にも間接的にも面接等の合否に影響してくるので要チェックです。
一次試験の合否に影響があるのは教養と専門択一だけです。
この点も勘違いしやすいので、気を付けて下さい☺
【労働基準監督官のB(理工系)区分】試験内容
では次は、『労働基準監督官B区分の試験内容』をまとめて紹介していきます!
メインとなる試験は、大きく4つあります。
【労働基準監督官のB(理工系)区分】基礎能力(教養)試験の内容
※出題数は年度ごとに若干異なる場合があります。
まずは、基礎能力試験、いわゆる【教養試験】と呼ばれるものですね!
労働基準監督官の場合は、近年、上記のような出題数で40問必須解答式となっています。
また、試験時間は140分(2時間20分)です。
【労働基準監督官のB(理工系)区分】専門択一試験の内容
※出題数は年度ごとに若干異なる場合があります。
次は【専門択一】試験についてです!
労基Bの場合は、近年、上記のような出題数で労働事情8問必須解答+理系科目38問中30問選択解答式となっています。
また、試験時間は140分(2時間20分)です。
具体的な内容は、実際の過去問を見るのが一番だと思いますので、【労基Bの専門択一の過去問最新年度(例)】をチェックしてみて下さい☺
【労働基準監督官のB(理工系)区分】専門記述試験の内容
※出題数等は年度ごとに若干異なる場合があります。
次は【専門記述】試験についてです!
労基Bの場合は、近年、上記のような出題数で工業事情1問必須解答+理系科目5問中1問選択解答式となっています。
また、試験時間は120分(2時間)です。
具体的な内容は、実際の過去問を見るのが一番だと思いますので、【労基Bの専門記述の過去問(工業事情編)】をチェックしてみて下さい☺
【労働基準監督官のB(理工系)区分】の専門記述の例(2019年度)
備考:移管元,移管先は複数回答。2006 年度はジェトロメンバーズのみを対象とした調査。
母数には拠点の再編を「過去2 ~ 3 年間に行った」,「今後2 ~ 3 年間に行う予定」の両者を含む。
資料: 日本貿易振興機構(ジェトロ)「2016 年度日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」
(出典:「平成28 年度ものづくり基盤技術の振興施策(ものづくり白書)」)
工業事情に関する以下の設問に答えよ。
⑴ 近年,世界的にAI やIoT に関する様々な技術革新が進展してきているところであるが,これらの技術が融合された場面における,
・AI 及びIoT のそれぞれの役割や関係性
・現在の情報社会との違い(データの入手,分析及び活用に係る方法・主体の違いの観点から)が今後どのようになると考えられるか,産業の場における具体的な事例を入れつつ,合わせて10行程度で述べよ。
⑵ 図は,日本企業の日本,中国,ASEAN 間における生産拠点(製造業以外も含む。以下同じ。)の移管パターンを示したものである(なお,括弧内の値は,2006年度及び2016年度における,生産拠点の移管件数の全数を母数とした,それぞれの国・地域間の移管件数の割合を表す。)。
これに関し,
・2006年度と2016年度における生産拠点の移管パターンの変化について,図からいえること
・このような変化が生じた背景として,特に「人件費」の観点から考えられる要因
について,合わせて7 行程度で述べよ。
⑶ 近年,建設業においては,官民を挙げて建設生産プロセスにおけるICT の活用が推進されている。その理由について4 行程度で述べるとともに,建設生産プロセスのICT 化の具体的な事例を二つ挙げ,それぞれ1 行程度で述べよ。
【労働基準監督官のB(理工系)区分】人事院面接試験の内容
※当然、受験生・面接官ごとに雰囲気や時間などは異なります。
では、最後は【人事院面接】について紹介します。
労働基準監督官の場合は、面接官が3人、面接時間が15分前後(15~20分で終わる場合が多い)で行われています。
ちなみに、評価はA~Eの5段階となっていますが、面接は合否のみなので、A~Cが『合』、D,Eが『否(一発不合格)』となります。
先ほども言いましたが、労基は面接試験で『適性』が厳しくチェックされます。
仮に穏やかな雰囲気で面接が進んだとしても、人物面においては厳しく判断されていると思ってください。
言ってしまえば、公安系の試験になるので、『警察』的な部分も見られているということですね。
労基の面接カードについて
そして、労基の人事院面接は【面接カード】と呼ばれるエントリーシートに沿って質問が投げかけられます。(面接カードに沿って行われないこともあります)
当日に提出するので、「それまでに自分の面接カードを作っておこう」ということになります!
せんせいの独学面接塾について
当サイト(せんせいの土木公務員塾)は、筆記試験対策専門のサイトになります。
面接対策を希望の方は、せんせいの独学面接塾(オンラインの面接塾)の公式サイトをチェックしてみてください☺
安定した合格実績があるのはもちろんのこと
回数制限等が存在しないので、気軽にお願いできるという点や、
予約が取りやすいという点
手厚いサポートで逆に鬱陶しいくらい仲良くやり取りできる点が受験生たちから好評いただけている主な理由です!!!
大手予備校等は本当に忙しいから、面接の予約や受験相談の予約が取りづらいという悩みがあるみたいじゃな。
土木公務員志望の方は、筆記よりも面接対策が重要になってくるので、早め早めの面接対策を心がけてください!
【労働基準監督官のB(理工系)区分】倍率
では次は、労働基準監督官のB(理工系)区分の【試験倍率】について紹介していきます!
筆記試験の倍率がめちゃくちゃ低いけど、面接倍率がかなり高いというのが労基の試験の特徴となっています。
ということで基本的に頑張らなければいけないのは、面接対策ということになります。
【労働基準監督官のB(理工系)区分】試験配点
労基の【試験配点】は教養が2/7、専門択一が3/7、専門記述が2/7、人事院面接が合否のみとなっています。
筆記は専門試験の方が配点が大きいので、どちらかと言えば専門試験の勉強に力を入れたいところですが、それ以上に面接が重要ということですね!
【労働基準監督官のB(理工系)区分】合格ボーダー点
では次は労働基準監督官のB(理工系)区分における、【筆記試験のボーダー点】をまとめて紹介していきます!
偏差値と標準偏差の関係で、11点以下がボーダーになってしまっていますが、
基本的には教養も専門択一も足切り点≒筆記ボーダー点となってしまっている現状にあります。
要はボーダー点は大体教養12点、専門択一12点ということですね!
すべて5択なわけですから、いかにボーダー点が低いかというのは皆さんにも伝わると思います。
【労働基準監督官のB(理工系)区分】筆記試験の足切り点(注意点)
公務員試験には足切り点という一発不合格の点数が存在します。
労基の場合は、満点の3割が足切り回避点に設定されているので、教養・専門択一で11点以下の点数を取ってしまうと一発不合格ということになってしまいます。
実際に労基Bの受験生で筆記試験に落ちてしまった方のほとんどが、教養か専門で足切り点を取ってしまったという方です。
筆記試験の倍率は低いですが、筆記試験の難易度自体は難しいものになるので基本的には勉強面もきちんと対策しないといけません。
結局は勉強して合格ボーダー点を超える実力がないとだめってことだね!
【労働基準監督官のB(理工系)区分】筆記試験の目標点(目安)
そこで、一つ勉強の目標としたいのが『教養も専門択一も5割を目指そう』ということです!
受験生の平均点は教養も専門択一も大体5割前後になるので、皆さんもそれくらいはとれるように勉強頑張っておきたいですよね!
【労働基準監督官のB(理工系)区分】採用先・就職先
労働基準監督官の試験に最終合格したら、次の日から【採用面接】と呼ばれる面接試験が始まります。
⇒各都道府県の労働局の就職面接ということですね!
この面接に合格することができれば、各都道府県の労働局の職員(監督官)として活躍することができます!
最終合格できる実力がある能力の高い人の中で選考が行われるので、労基志望の方は、ココからが本番だと思っておいて欲しいなと思います!
ただ、一般的には多くても5~6個程度が限界だと思います。(基本的にはまず3か所)
【労働基準監督官のB(理工系)区分】採用までの流れまとめ
- 【~筆記試験日まで】
・説明会やセミナー等に積極的に参加し、仕事内容等を勉強
・勉強や面接対策頑張る
※説明会等では採用担当者は受験生に目を付けておくことがあります。 - 【筆記試験日(6月中旬)】
・筆記試験(教養+専門択一+専門記述)を受け、合格点を取る(目標は5割程度) - 【一次合格発表(6月下旬)】
・朝9:00に合格発表
・面接対策も頑張る - 【筆記試験日(6月下旬~7月上旬)】
・一次合格者対象の説明会(重要) - 【人事院面接(7月中旬)】
・人事院面接試験があります。
・また、面接試験日に「性格検査」も実施します。
※面接日は受験生ごとに指定されています。(合格通知に日程が書いてあります)
※性格検査は対策不要です。
・採用面接の対策もこの間に頑張ってください! - 【最終合格発表(8月中旬)】
・朝9:00に最終合格発表があります!
・この日に第二志望以下の労働局の面接の予約を取ることができます。 - 【採用面接(8月中旬~)】
・各労働局とのマッチングの面接(就職面接)があります。
・内々定が告知されたら合格ということです!
※逆に内々定をもらうことができないと、最終合格したにもかかわらず就職先が無い(NNT)状態になってしまいます。
労働基準監督官の試験について、筆記試験から内定獲得までの流れを細かく説明すると上記のようになります!
冗談抜きで面接対策が重要になってきますので、早め早めの対策を心がけて欲しいなと思います。
はい!これで【労働基準監督官のB(理工系)区分のガイダンス】はおしまいです!
お疲れさまでした!
試験ごとに試験内容や配点、ボーダー点…等はすべて違うので、
他の試験を受ける方は、他のガイダンス記事もあわせてお読みください☺
労働基準監督官の試験だけ合格しても就職先が無いということになります!
目的が『希望の労働局の内定獲得』という点であるということは、忘れないようにして下さい。