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【国家一般職の土木区分】試験の概要!『ガイダンス』

 

こんにちは!せんせいです!
 

まず初めに『ガイダンス』ということで、
国家一般職の土木区分における試験の概要をまとめて紹介したいと思います!

 

【国家一般職の土木区分】ガイダンス

まず、国家一般職の試験というのは、『①国家一般職の試験(資格)』と『②採用先の試験(内定)』の2つの側面があります!

国家一般職の試験だけ合格しても就職先が無いですし、採用先の試験だけ受かっても国家一般職の試験に不合格だと内定は取消しになってしまいます。
この点を勘違いされてしまっている方も多いので、皆さんは気を付けてくださいね☺

なるほど!
じゃあ、『①国家一般職の試験』と『②採用先の試験』にどっちも合格することで、ようやく就職先が確定するってことだね!

 

【国家一般職の土木区分】試験日と試験の流れ

試験の内容を紹介する前に、『試験日と試験の流れ』を紹介しておきます。
国家一般職は試験の流れがややこしいので、惑わされないように気を付けて下さい!

 

【国家一般職の土木区分】スケジュール・流れ

【2021年のスケジュール】

  • ①筆記試験→6/13
  • ③1次合格発表→7/7
  • ④官庁訪問→7/9~7/13
  • ⑤人事院面接→7/14~8/2
  • ⑥官庁訪問→8/3~ずっと続く
  • ⑦最終合格発表→8/17
  • ⑧採用面接(正式な内定解禁)→8/17~

※2020年度はコロナの影響で後ろ倒しになりましたが、例年通りであれば上記のようなスケジュールです。
※最終合格発表日以降も『官庁訪問』は続きます。

全体としては、このようなスケジュールになります!

ちなみに、一次試験日に教養、専門択一、専門記述を実施しますが、
一次試験の合否に影響があるのは教養と専門択一だけです。
この点も勘違いしやすいので、気を付けて下さい☺

 

【国家一般職の土木区分】スケジュールの要チェックポイント

注意点
  • 官庁訪問というのは、どの官庁の職員になるのかという就職先の試験です。
    内容は、業務説明や職員との面談、面接試験やグループワーク等と、官庁ごとに様々です。
  • 官庁訪問は筆記試験合格発表後~人事院面接までの間にもあります。
    また、人事院面接~最終合格発表日の間にも実施されています。
  • 官庁ごとに内々定の出し方は異なりますが、官庁訪問が始まれば、内々定を通告されることがあります。
    (2021年度であれば、7/9以降)
  • 筆記試験より前にある説明会でも、就職先の選考は行われると思っておいてください。
    (※もちろん、選考要素が無い場合もあります)

国家一般職の試験のスケジュールはかなり変則的になので、注意が必要です。
『国家一般職の試験』と『官庁訪問』は別プロセスで選考が進むのですが、この2つの選考が同時に進行していくという形になります!

採用先の官庁は後程紹介します。

官庁訪問の内容や流れに関する詳しい話は『せんせいの独学公務員塾(別サイト)』の方で行っているので、こっちもチェックしておいてください☺

 

他の試験との兼ね合いもチェックしておこう!

皆さん、県庁(土木)や市役所(土木)、労働基準監督官B(理工系)区分…等と、色々な試験を受けると思いますので、他の試験のスケジュールもチェックしておくようにしましょう!

※基本的に、1日に1つの試験しか受けれられないので、面接日が被ってしまったりすると、どちらか一方は諦めなければいけないことになります。
でも逆に考えると、試験日程が被らなければ試験はいくつ受けてもいいということだな!

 

技術職志望の方がよく受ける公務員試験併願先まとめ

【技術(土木)併願先(2021年度の例)】

  • 4/17~4/27:堺市土木(4月実施枠)
  • 4/18:横浜市技術先行実施枠(土木)
  • 4/25:国家総合職(工学区分)
  • 4/27~5/10:京都府総合土木先行実施枠
  • 5/2:特別区・都庁の土木区分(土木造園)
  • 5/6~5/12:京都市一般技術職(土木)<先行実施枠>
  • 6/6:労働基準監督官B(理工系)
  • 6/13:国家一般職(土木区分)
  • 6/20:地方上級土木職(県庁や政令市等)(A日程)
  • 7月以降:B日程やC日程の市役所…等

※これは一例です。
※★がついているのはメインの試験です。
※これ以外にも、受けられる自治体はあります。
※県庁や市役所等では、再募集がかかることもあります。

仕事内容にこだわりが無いのであれば、【教養のみ】で受験できる行政の特別枠や人物重視区分等を受けるのもアリです!

 

【国家一般職の土木区分】試験内容

では次は、『国家一般職(土木)の試験内容』をまとめて紹介していきます!

メインとなる試験は、大きく4つあります。

 

【国家一般職の土木区分】基礎能力(教養)試験の内容

※出題数は年度ごとに若干異なる場合があります。

まずは、基礎能力試験、いわゆる【教養試験】と呼ばれるものですね!

国家一般職の場合は、近年、上記のような出題数で40問必須解答式となっています。
また、試験時間は140分(2時間20分)です。

あとで【ボーダー点】を紹介しますが、公務員試験は満点を狙う試験では無いので、基本的には土木の受験生は文章、数的、時事、自然科学だけ勉強しておけばOKです。

 

【国家一般職の土木区分】専門択一試験の内容

※出題数は年度ごとに若干異なる場合があります。

次は【専門択一】試験についてです!

国家一般職の場合は、近年、上記のような出題数で40問必須解答式となっています。
また、試験時間が180分(3時間)と、長めに設定されているのが、国家一般職の専門の特徴です。

具体的な内容は、実際の過去問を見るのが一番だと思いますので、【国家一般職の専門択一の過去問最新年度(例)】をチェックしてみて下さい☺

土木職の公務員になりたいなら、専門択一の対策が重要になってきます!
基本的には、〇と◎の科目はすべてきちんと勉強しておきたいところです!

 

【国家一般職の土木区分】専門記述(論文)試験の内容

次は【専門記述】試験についてです!

これは、【土木工学に関する領域】における一般的な課題について、60分(1時間)で論述する試験となっています。
また、満点は8点となります。

具体的な内容は、実際の過去問を見るのが一番だと思いますので、【国家一般職の専門記述の過去問一覧】をチェックしてみて下さい☺

 

国家一般職(土木)の専門記述の例(2020年度)

【2020年度の土木の専門記述(例)】

我が国は厳しい財政状況にあるとされており,インフラ整備にかかる経済的コストが問題視されることがある。その一例として,我が国は海外の他の国に比べ高速道路の建設費が高いことが指摘されることがあり,図は,2005 年の日本,米国,フランス,ドイツの単位km 当たりの高速道路の建設費を表している。以上を踏まえ,以下の問いに答えよ。
⑴我が国の国土の自然特性から,海外と比較してインフラ整備の経済的コストが高くなる要因を説明せよ。
⑵我が国の厳しい財政状況の下,⑴を踏まえ,我が国においてどのようにインフラを整備・維持管理していくべきか,行政に携わる土木技術者の観点からあなたの考えを述べよ。
なお,必要に応じて以下の語句を用いて述べてもよい(以下の語句を用いなくてもよいものとする。)
[語句:民間活力,新技術の開発・活用,アセットマネジメント]

 

【国家一般職の土木区分】人事院面接試験の内容

※当然、受験生・面接官ごとに雰囲気や時間などは異なります。

では、最後は【人事院面接】について紹介します。

国家一般職の場合は、面接官が3人、面接時間が15分前後(10~20分で終わる場合が多い)で行われています。
また、評価はA~Eの5段階となっています。

国家の人事院面接というのは、言ってしまえば人柄面接というイメージで、面接もかなり適当(形式的なもの)です。
国家公務員としてこれからやっていけるかどうかを簡単にチェックするということですね。

 

国家一般職の面接カードについて

そして、国家一般職の人事院面接は【面接カード】と呼ばれるエントリーシートに沿って質問が投げかけられます。

当日に提出するので、「それまでに自分の面接カードを作っておこう」ということになります!

詳しい内容は「せんせいの独学公務員塾(別サイト)」の方で紹介しています。

 

せんせいの独学面接塾について

当サイト(せんせいの土木公務員塾)は、筆記試験対策専門のサイトになります。

面接対策を希望の方は、せんせいの独学面接塾(オンラインの面接塾)の公式サイトをチェックしてみてください☺

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【国家一般職の土木区分】倍率

では次は、国家一般職の土木区分の【試験倍率】について紹介していきます!

見てわかる通り、筆記試験の倍率はめちゃくちゃ低いです。
ということで基本的に頑張らなければいけないのは、面接対策ということになります。

じゃあ実際に何点取れば合格なのかという話をする前に、【試験配点】について紹介しておきたいと思います。

 

【国家一般職の土木区分】試験配点

国家一般職の【試験配点】は教養が2/9、専門択一が4/9、専門記述(論述)が1/9、人事院面接が2/9となっています。
国家一般職の場合は、教養と専門択一の合計点で一次試験の合否を競うわけですが、専門択一の方が配点が大きいということは覚えておかなければいけません。

配点を意識するのも大事ですが、最終目的は【希望官庁の内定をもらうこと】だという点は絶対に最後まで忘れないようにしましょう!
詳しくは後程紹介します。

 

【国家一般職の土木区分】合格(筆記)ボーダー点

では次は国家一般職の土木区分における、【筆記試験のボーダー点】をまとめて紹介していきます!

偏差値と標準偏差の関係で、11点以下がボーダーになってしまっていますが、
基本的には教養も専門択一も足切り点=筆記ボーダー点となってしまっています。

要はボーダー点は大体教養12点、専門択一12点ということですね!
40問必須回答式で、すべて5択なわけですから、いかにボーダー点が低いかというのは皆さんにも伝わると思います。

 

【国家一般職の土木区分】筆記試験の足切り点(注意点)

公務員試験には足切り点という一発不合格の点数が存在します。
国家一般職の場合は、満点の3割が足切り回避点に設定されているので、教養・専門択一で11点以下の点数を取ってしまうと一発不合格ということになってしまいます。

実際に土木区分の受験生で筆記試験に落ちてしまった方のほとんどが、教養か専門で足切り点を取ってしまったという方です。

国家一般職の土木職は筆記試験の倍率は低いですが、筆記試験の難易度自体は難しいものになるので基本的には勉強面もきちんと対策しないといけません。

倍率が低いからと言って勉強せずに舐めて試験に挑むと痛い目に合うってことだな!
結局は勉強して合格ボーダー点を超える実力がないとだめってことだね!

 

目的は希望官庁の内定をもらうこと

そして、注意しなければいけないのは、配点比やボーダーではなく、試験を受ける目的は最終合格をすることではないということです。
最終合格というのは、内定獲得に向けた通過点でしかありません。

最終目的は【希望官庁の内定をもらうこと】で、そのためには【国家一般職の試験に合格】する必要があるわけじゃ。
筆記試験に合格することが目的ではないから、先のことを考えて筆記試験でほかの受験生に差をつけることができるように勉強頑張っておくんじゃぞ。ほっほ。

 

筆記試験で余裕を作ろう!

また、筆記試験で余裕があると、落ち着いて面接試験を受けることができます。

国家一般職の場合は、筆記試験の配点が大きいので、面接に苦手意識がある方はここで点を稼いでおくといいかもしれません。

 

【国家一般職の土木区分】筆記試験の目標点(目安)

そこで、一つ勉強の目標としたいのが『教養も専門択一も5割を目指そう』ということです!

受験生の平均点は教養も専門択一も大体5割前後になるので、皆さんもそれくらいはとれるように勉強頑張っておきたいですよね!

どっちも5割とれていれば、基本的には面接の余裕を作ることができます。

 

【国家一般職の土木区分】採用先の官庁

では次は【採用先の官庁】の話をしたいと思います。
国家一般職の土木区分で最終合格したら、どんな官庁に就職できるの?』という話ですね!

 

【国家一般職の土木区分】合格後の主な就職先(官庁)

基本的には土木区分で合格された方は【国土交通省関係の機関】で働くことが多いです。
国土交通省本省や地方整備局、運輸局、航空局…等のことですね!

でも実は国土交通省以外にも就職先の官庁はたくさんあるので、これを今から紹介したいと思います!

 

【国家一般職の土木区分】実は就職先の官庁は幅広い!

国家一般職の試験情報まとめページ
こちらは人事院の公式のHPです。

採用予定者数→「〇〇年度 一般職試験(大卒程度試験)技術系区分[府省別/区分別]採用予定機関一覧(PDF)」というものをクリックしてください。

このPDFの【土木】という項目にマークがついている官庁はすべて採用予定枠を設けている官庁となります。

見てもらったらわかると思いますが、実は土木区分の合格者の就職先(官庁)はめちゃくちゃ幅広いんですね!

国交省関係の官庁以外にも官庁訪問できるところはたくさんあるんだね~!
せっかくだから説明会とかでいろいろ話を聞いてみるよ!
それがいいね!
じゃあ最後に【採用までの流れ】を簡単にまとめて紹介しておくね!

 

【国家一般職の土木区分】採用までの流れまとめ

採用までの流れまとめ
  1. 【~筆記試験日まで】
    ・希望官庁の説明会やセミナー等に積極的に参加し、採用担当者に顔を覚えてもらう
    ・勉強や面接対策頑張る
    ※官庁によっては、説明会等では目をつけていないこともあります。
  2. 【筆記試験日(6月中旬)】
    ・筆記試験(教養+専門択一+専門記述)を受け、合格点を取る(目標は5割程度)
    ・筆記試験から一次合格までの間も説明会等の情報チェックは忘れずに!
  3. 【一次合格発表(7月上旬)】
    ・朝9:00に合格発表
    ・朝9:00から官庁訪問の予約開始!
    ※発表と予約開始は同時刻なので、基本的には予約を優先してください!
    ※予約の仕組みは官庁ごとに異なります(予約フォームやメール、電話等)
  4. 【最初の官庁訪問(7月上~中旬)】
    ・予約した官庁に訪問して、採用選考に参加します。
    ※官庁によって違いますが、この時期から内々定を出す場合もあります。
    (最終合格発表や人事院面接の前に内々定を出す場合があるということです)
  5. 【人事院面接(7月中旬~8月上旬)】
    ・国家一般職の試験の方の面接試験があります。
    ・また、面接試験日に「性格検査」も実施します。

    ※面接日は受験生ごとに指定されています。(合格通知に日程が書いてあります)
    ※性格検査は対策不要です。
  6. 【第二の官庁訪問(8月上旬~8月中旬)】
    ・もう一度、官庁訪問(採用選考)があります。
    ※またココでも内々定が出る場合があります。
  7. 【最終合格発表(8月中旬)】
    ・朝9:00に最終合格発表があります!
    ・最終合格をしつつ、内々定を獲得した人は基本的に就職先を1つキープできたということになります。
    ※最終合格発表までに内々定を獲得していたとしても、最終合格できてないとその内々定は取消しということになります。
  8. 【採用面接(8月中旬~)】
    ・最終合格発表日以降に正式な内定契約となる、採用面接が実施されます。
    ・意向確認の面談を行い、書類のやり取りを済ませたら就職先が1つ決まったことになります。
    ※内定は後から辞退することができるので、基本的には内定はもらっておいてください。
    ※また、中には採用面接を実施しない官庁もあります。(電話の意向確認だけで正式に内定等)
  9. 【官庁訪問は続く(8月中旬~翌年の3月まで)】
    ・最終合格発表日以降も官庁訪問や説明会等は続きます。
    ・内々定を獲得することができてない人は、この時期の官庁訪問で内定獲得を目指して面接等を頑張るということになります。
    ・希望の官庁の官庁訪問情報は要チェックです。
    ※国家一般職は内定辞退者がかなり多いので、再募集がかかる官庁が多いです。
    ※採用活動は翌年の3月まで続いているので、皆さんも粘り強く就職活動頑張ってください!!

国家一般職の試験について、筆記試験から内定獲得までの流れを細かく説明すると上記のようになります!

目的は内定獲得なんですが、内々定を言い渡されるタイミングは人それぞれなので、皆さんは早めに内々定をもらえるように早め早めの対策を心がけていきましょう!

 

はい!これで【国家一般職土木のガイダンス】はおしまいです!

お疲れさまでした!

試験ごとに試験内容や配点、ボーダー点…等はすべて違うので、
他の試験を受ける方は、他のガイダンス記事もあわせてお読みください☺